大小7つの島を結ぶとびしま海道とさざなみ海道をつないで走るコースです。全て一般道を走るコースですが、クルマが少ないので、素晴らしい景色を堪能しながらポタリングすることができます。走行距離もそれほど長くなく、アップダウンもそれほどきつくないので、初心者でもチャレンジできるコースです。
コース長 | 55.1km |
参考所要時間 | 5時間 |
獲得標高 | 674m |
最大標高差 | 67m |
とびしま海道の起点となる岡村島の岡村港へは今治港から渡船で輪行して渡ります。今治港を出向すると直ぐに見えてくる来島海峡大橋真下をくぐります。
渡船は幾つかの島を経由して最後に接岸したのが、とびしま海道の愛媛県側の玄関口となる岡村島です。いよいよとびしま海道の旅の始まります。走り始めると直ぐに対岸に大崎下島の御手洗の街が見え始めます。
とびしま海道は、岡村島から岡村大橋を渡って中ノ島へ、そして中の瀬戸大橋を渡って平瀬島へと渡っていきます。思わず「ブラボー」と先びたくなる素晴らしい景色が続きます。ちなにに中の瀬戸大橋は、とびしま海道を象徴する橋として映画「ももへの手紙」の背景に描かれています。
平羅島から平瀬橋を渡ると、古くから海上交通の要衝として栄え、歴史的な見どころが盛沢山の御手洗がある大崎下島に上陸します。
御手洗は映画「ももへの手紙」の舞台となった町です。江戸時代中期から幕末までの面影を残した街並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
また御手洗は、日本で初めて自転車で世界一周を成し遂げた伝説のサイクリスト、中村春吉さんの出身地でもあります。
豊島はとびしま海道で最もアップダウンが多い島ですが、坂の上からの眺望が素晴らしいので、わくわくしながら上れます。
中でも豊島と上蒲刈島をつなぐ豊島大橋は、渡るのが勿体無いと思わせるぐらい素晴らしい橋です。
上蒲刈島には、とびしま海道の島々で最も標高が高い七国見山があります。5月には山の中腹のあちこちで山口県と広島県でしか見ることができないヒメヤマツツジが可憐な花を咲かせます
蒲刈町ウォーキングセンターから七国見山のトレッキングを楽しむことができます。標高457mの山頂からは瀬戸内海を一望することができます。時間に余裕があったら、たまには自転車を降りてヒルクライムを楽しんでみたらいかがでしょうか?
とびしま海道7つ目の島は広島県側の玄関口の下蒲刈島。本州への玄関口だけあって、松濤園や昆虫の家頑愚庵などの観光施設や、レストランや土産物店もそれなりにあります。
そしてとびしま海道とのお別れは安芸灘大橋の袂にあるトレードマークのモニュメント。世界的に有名な陶芸家の手によるもので、男性と女性を表しているそうです。
安芸灘大橋を渡って本州に入るとさざなみ海道を走ります。さざなみ海道はまだ整備の途中なのか、サイクリングロードといっても車道に自転車の走行ラインが示されているだけです。クルマの交通量もそれなりにあるので、景色に浸りながら走るというわけにはいきません。
そして旅の終着点は、駅前に日本一短い県道204号線があるJR呉線の安登駅。ちなみにこの横断歩道の部分が県道204号線です。
今治のご当地グルメと言えば焼豚玉子飯。そして焼豚玉子飯と言えば白楽天。ほっかほかの御飯の上にタレに絡ませた厚切りの焼豚、その上には半熟卵の目玉焼き。食べ始めたら一気に掻き込みたくなる美味しさです。
御手洗にある脇坂屋の名物はあなご重。はるばるやってきたのですから、食べていかない通りはありません。脇坂屋のあなご重はボリューム満点。瀬戸内海の穴子を心行くまで楽しめます。
みかんをかじりながら走る。これがとびしま流のポタリング。シーズンになると、とびしま海道沿いのあちこちにある無人売店で、みかんを買うことができます。お土産に買っていくなら「であいの館」がお勧めです。